2台持ちのすすめ|通信費を抑える中古スマホの使い分け
先日、こんなご相談をいただきました。
「大手キャリアで月8,000円ほど払っているんですが、格安SIMに変えると通話品質が心配で踏み切れません。何かいい方法はありませんか?」
この方には、2台持ちという選択肢をご案内しました。通話は今の回線のまま最小プランに落とし、データ通信は中古スマホ+格安SIMに逃がすという考え方です。
エコスタモバイルのスマホ専門スタッフです。今日はこの「通信費を下げるための2台持ち」を整理してみます。
なお、2台目端末そのものの選び方は サブ機・2台目に中古スマホを選ぶときのポイント、具体的な機種は サブ機・2台目におすすめの中古スマホ5選 にまとめてあります。この記事は通信費の設計に絞ります。
なぜ2台持ちで通信費が下がるのか
理屈はシンプルです。
スマホの月額料金は、大きく通話とデータ通信でできています。この2つを1つの回線でまとめて契約すると、どちらか高い方に引っ張られます。
- 通話品質と番号は今のまま維持したい → 大手キャリアを解約したくない
- でもデータ通信は大量に使う → 大容量プランで料金が上がる
この2つを別々の回線に分けると、それぞれ最安の構成を選べるようになります。
- 1台目(メイン):今の番号のまま、最小データ容量のプランに変更
- 2台目(中古スマホ):格安SIMのデータ大容量プラン
結果として、合計額が1回線でまとめるより下がることがあります。「ことがあります」と書いたのは、必ず下がるわけではないからです。条件は後述します。
具体的な組み方の例
よくある3パターンを挙げます。金額はあくまで考え方の例で、実際の料金は各社の最新プランをご確認ください。
パターン1:通話メイン + データはサブ機
- メイン:大手キャリアの最小容量プラン(番号・通話品質を維持)
- サブ:中古スマホ + 格安SIMの大容量データプラン
外ではサブ機でテザリングし、メイン機はWi-Fi経由で使う——という運用です。動画やSNSを大量に使う方に向いています。
パターン2:仕事とプライベートを分ける
- メイン:プライベート用の番号
- サブ:仕事用に格安SIMで番号を1つ
料金の話というより運用の話ですが、プライベートの端末で仕事の電話を受けなくて済むというメリットがあります。結果的に、法人契約の追加回線より安く済むこともあります。
パターン3:家族のお下がりをやめて、中古を足す
- メイン:各自の回線
- サブ:自宅用の共有端末(子どもの動画視聴・キッチンでのレシピ表示など)
これも通信費というより、メイン端末を汚したり落としたりするリスクを分散する使い方です。
向いている人・向いていない人
正直に、両方書いておきます。
向いている人
- 月のデータ使用量が多い(20GB以上)
- 今の電話番号を変えたくないが、料金は下げたい
- 仕事とプライベートを物理的に分けたい
- カバンを持ち歩く生活(2台持ちが苦にならない)
向いていない人
- データ使用量が少ない(月5GB以下なら、1回線を格安SIMに変えるだけで足ります)
- 端末を2つ持ち歩くのが面倒
- 充電管理が増えるのが嫌
- 通話とデータの両方を1つの端末で完結させたい
特に大事なのは1つ目です。もともとデータをあまり使わない方が2台持ちにしても、端末代のぶんだけ損になります。2台持ちは「データを大量に使う人」の解法であって、万人向けではありません。
デュアルSIMと、どっちがいい?
ここは必ず比較しておきたいところです。
最近の機種はデュアルSIMに対応していて、1台の端末に2回線を入れられます。「通話は大手、データは格安SIM」という組み合わせを、端末1台で実現できるわけです。
デュアルSIMが向くケース
- 端末を2つ持ちたくない
- 対応機種を持っている(または買う予定)
- 荷物を増やしたくない
2台持ちが向くケース
- バッテリーを分けたい(1台に集約すると消耗が早い)
- 仕事用とプライベート用でアプリやアカウントを完全に分けたい
- メイン機が故障したときの予備がほしい
- 手持ちの端末を活かしたい
デュアルSIM対応機種は デュアルSIM・eSIM対応の中古スマホおすすめ5選、仕組みは DSDS・デュアルSIMとは? をどうぞ。
個人的には、荷物を増やしたくない方はまずデュアルSIMを検討する方が現実的だと思います。 そのうえで「予備機がほしい」「バッテリーを分けたい」という理由が乗るなら、2台持ちの価値が出ます。
2台目の端末選び:高いものは要りません
2台目に求められるのは、正直それほど多くありません。
- バンド対応(使う格安SIMの回線に合っていること。ここだけは妥協しない)
- テザリングが使えること
- バッテリーがそれなりに残っていること
- カメラ性能・処理性能は、メイン機ほど要らない
つまり、2〜3万円台の中古で十分成立します。 ミドルレンジ機や、少し前の世代のiPhone SEあたりが現実的な候補です。
対応バンドの確認は必須です。回線ごとの選び方は 楽天モバイルで使う中古スマホの選び方、UQモバイルで使う中古スマホの選び方 にまとめています。格安SIMの仕組み自体は MVNOとは? をどうぞ。
業者目線で正直にお伝えすると
中古市場を15年見てきた立場で言うと、2台持ちで本当に得をしている方は、思っているほど多くありません。
理由は単純で、端末代を回収する前に飽きて1台に戻るからです。2台目を3万円で買って、月2,000円下がったとしても、回収に15ヶ月かかります。その前に「持ち歩くのが面倒」となれば、差し引きゼロです。
なので、ご相談を受けたときは必ずこう聞くようにしています。「毎日カバンを持ち歩きますか?」 ここがイエスなら成立しやすく、ノーなら1台に集約する方をおすすめしています。
もう一つ言うと、まずは今のプランを見直すだけで下がるケースもかなりあります。 使っていない大容量プランのまま何年も放置されている方は珍しくありません。2台持ちを検討する前に、直近3ヶ月のデータ使用量を確認してみてください。それで足りているなら、2台目は不要です。
まとめ
- 2台持ちは「通話は今の回線・データは格安SIM」と役割を分ける発想
- 効果が出るのはデータ使用量が多い方。月5GB以下なら1回線の見直しで十分
- 端末を増やしたくないなら、まずデュアルSIMを検討する方が現実的
- 2台持ちの強みは、バッテリー分散・予備機・仕事とプライベートの分離
- 2台目は2〜3万円台の中古で足りる。ただし対応バンドの確認は必須
- 検討の前に、まず今のプランと実際のデータ使用量を確認する
予算帯から選ぶなら 予算2万円で買える中古スマホおすすめ5選、予算3万円で買える中古スマホおすすめ5選 が参考になると思います。
もしよかったら、うちの iPhone SE(第3世代) や AQUOS sense7 の在庫も覗いてみてください。2台目としてよく選ばれている価格帯です。